夢見る機械じゃいられない

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【感想】ティム・バートンのコープスブライド

インドアを極めている生活を送る僕には、アマゾンプライムとは即ち『神』である。ここのアマゾンプライムはネットフリックスでもいいしなんでもいいが、とにかく家で時間を潰せるのは等しく神である。

つーわけでこの、おすすめリストにあった映画を観た。なんで感想。

 

 監督はティム・バートン。誰だよと思って調べたらナイトメア・ビフォア・クリスマスの人だった。なるほどな。

成金魚屋(どうやって成り上がったのかは憶えてないけど)の息子のビクターとビクトリアは政略結婚をさせられる。望まぬ結婚が上手くいくのかと二人とも思っていたけど、なんだか上手くやれそうだと会ってみてわかった。ところが、式の宣誓でビクターは大ポカをやらかし、その日の式は取りやめになってしまった。失意の中結婚式の文言の練習をするビクターは、死者の花嫁、エミリーを起こしてしまう。エミリーと結婚したと勘違いさせてしまったビクターは、死者の世界に連れ込まれるのだが……。

 

みたいなあらすじです。

 

でね。なんか凄い、モヤモヤするんですよ。何がって言ったら、エミリーがかわいそうなんです。

主人公はエミリーと別に結婚したいわけじゃない。エミリーは死者ですし、まぁ嫌なのはわかるんです。でもね、凄い必死こいて逃げてるんですけど、別にエミリーは悪いことを考えてるわけじゃないんですよ。どうにかこうにか騙くらかして引き離そうとする主人公を見るたびに、正直エミリーが可愛そうになります。劇中でも言ってるんですけど、生者と死者の違いは『息をしているだけ』なんです。そりゃそうだよ、死んだ後があるとするなら、彼らの精神は生きていた時と地続きで、死んだからといって急に思考が変わるわけではない。後半にはそういったシーンも出てくるんですけど、もちろん好意よりも先に死者への嫌悪が来てしまうのかなとかもわからんでもないんですけど、花婿を奪って最後に元の花嫁の元に返す……という役柄を担わせるにはどうなんだろう、と思わんでもない。

では、本来の花嫁のビクトリアには魅力がなかったのか? といえば、そんなことはない。彼女は器量は良くないが優しく、強かだ。

 

多分だけど、環境の違いなのだ。生者の世界は暗く淀んでいて、とてもじゃないけど『ここに住みたい』とは思わない。対照的に死者の世界は明るいし、世界としての魅力はこちらの方が明らかに上。

どちらかと結婚することが『どちらかの世界に主人公が居つくこと』と思うと、やっぱエミリーのほうが良くないっすかね……?

僕が未熟なだけなのか?